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第18回精神保健福祉士国家試験体験記【国試本番編 初日:専門科目】

はじめに

精神保健福祉士の受験体験記、今回は国家試験当日の出来事を綴ります。
4~9月、10月~1月までの流れは以下の記事が詳しいです。

interestneversleeps.hatenablog.jp

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1月23日 午後:専門科目

初日は専門科目、試験時間は13:30~15:50の2時間20分です。

8:30 早め早めの5時間前現地入り

試験は午後からですが、8:30には会場近くの喫茶店に到着しました。交通機関のトラブルを回避するためにも、早め早めの行動を心がけました。

コーヒーをすすりつつ、店内に目をやると、おそらく受験生であろう人たちがワークブックや過去問を机いっぱいに広げており、最後の詰め込みを行っています。自分もなるべく平静を装いながら、穴埋めチェックや各種年表をカバンから取り出し、目を通すことにしました。

9:30 友人と合流、しばし雑談

ほどなくして、クラスメイトの友人が同じ喫茶店にやってきます。お互いの成功を祈りつつ、追い込み作業に徹しました。緊張感が渦巻く国試当日にあって、朝の早い段階から友人と会えたのはラッキーでした。雑談は不安を緩和させます。

12:00 現地入り、座席の確認

2時間ほどの最終チェックを終え、正午に現地入りすると、あたりは膨大な数の受験生で埋め尽くされていました。通路に直に座りながら参考書に目を通す者、なごやかに談笑する者、チョコやカロリーメイトを頬張る者などなど。会場に併設されてるうどん屋やとんかつ屋にも受験生らしき人影を見つけました。試験前に揚げ物はどうかと思ったけど……。

さて、会場に駆けつけた学校の先生たちに挨拶を済ませ、受験票片手に自分の座席を探します。持ち込んだクッションをパイプ椅子にセットし、えんぴつ5本、消しゴム2個、鉛筆削り1個を机に並べて、まず深呼吸。『穴埋めチェック』をさっと眺めて、そのあとは軽い運動&トイレがてら、周囲に点在するクラスメイトに声をかけることにしました。

12:55 会場アナウンス、事前説明

写真照合やマークシートの記入方法など事前説明のアナウンスが会場内に響き渡ります。アナウンス自体は15分程度で終わったため、試験開始までの待ち時間20分間がとにかく長く感じられました。この空白時間に「トイレに行きたい」とする受験生も多かったそうです。自分の近くにいた受験生は「試験開始まで我慢してください」と言われた様子。自分はというと、燦々と光る蛍光灯を見上げながら、「明日の今頃(13:00)には共通科目の試験も終わってるんだよなあ」とぼんやりと考えていました。何はともあれ、いよいよ、始まります。

13:30 試験開始

精神疾患とその治療』回答5分。しょっぱな問題1のバザーリアから「厚労省も精神科病院を消し去りたいのかな」と邪推する余裕はあったものの、問題2(脳の障害部位と症状)以降からぐっと難しくなりました。苦手な薬(問題7)や患者動態(問題9)に苦しめられるも、6点取れれば良いやとして次を急ぐ。

『精神保健の課題と支援』回答6分。WHOのメンタルヘルスアクションプラン2013-2020(問題11)でさっそく焦ることに。問題13の子どもの自殺対応手引きについては、「さすがにこれはアカンやろ」という選択肢を消していくと案外回答できました。マタニティブルーズ(問題14)は知り合いの新米ママが同様の症状を呈していたので、これも回答できました。出題が予想されたストレスチェック(問題16)でしたが、あっさり間違えてしまいました。とても残念。問題18のケースコントロール研究は解説サイトでも解答が割れているようですが、おそらく2の「研究仮説を知る者が面接調査を実施すること」でしょう。プラセボ効果あるだろうし。

『精神保健福祉相談援助の基盤』回答13分。難しかった!問題24(精神科SWの歴史)では、初めましてワード(試験で初めて目にするワード)が登場したし、続く問題25では谷中輝雄の「生活のしづらさ」の定義という、学んだのが春先だったゆえ、聞き流していた領域から出題されたため、心底驚きました。問題33-35の「ゴミ屋敷おじさん」事例の解答が割れているとのこと。自分は自己決定(問題33)にしました。

『精神保健福祉の理論と相談援助の展開』回答29分(概論11分+事例18分)。概論では悪問奇問は無かったと見えますが、事例4つがどれも一筋縄ではいかない問題ばかりでした。問題55ではオンラインゲームに熱中し、ゲームへ多額の課金をおこなった中学生の事例が出てきました。家庭訪問に伺った精神保健福祉士の対応として「(家族に)インターネットの接続を遮断するよう提案する」選択肢が正答とみなされていますが、初回訪問でいきなりネット切ったら母親に身の危険が及ぶ気がするような……。過去問では同様の事例で、クレカやアルコールなどを遮断する選択肢を選ばせていたので、ネット解約が厚労省の見解として正答になる可能性が高いが……果たしてどうなるか。

 

『精神保健福祉に関する制度とサービス』回答11分。4問連続(問題65-68)で苦手な更生保護~医療観察法の出題だったので辟易。自らの不勉強を恥じながら事例問題(問題70-72)に移ると、日本の精神保健福祉の歴史を間近で体験してきた患者さんが登場しました。解きながら「うまくまとめたなあ」と上から目線(笑)でつぶやきたくなる名問題だと思います。問題72では、精神保健法の1993年改正が問われましたが、自分は「本文中に出てくる語句を拾えば、精神保健法から、1年後、半年後、4年がかりを足すので、1987+1+0.5+4=1992.5となる。よって1993年改正のGH法定化か」といった計算をする羽目になりました。『社会保障』の年金や『権利擁護と成年後見制度』の遺産分配以外の分野で、手計算が必要になるとは、思いもよらない結果となりました。

精神障害者の生活支援システム』回答7分。問題73の精神保健福祉法における精神障害者の定義を間違うという、PSW志望者にあるまじき失態を犯したものの、それ以外はおおむね解けたように思います。

とりあえず回答、それからの見直し

なんと70分ちょっとで仮回答ができました。模試でもこんな早いペースで解けたことがなかったので、逆に見落としがないか焦りましたが、比較的緊張せずに解けた証だと思います。40分ほどかけて「五者択二の問題で、ちゃんと2つ選べているか」「マークミス、漏れはないか」「迷った問題にて、回答根拠はどうなっているか」を意識して見直しを行いました。見直しを経て回答を変えることはほとんどありませんでした。

15:50 試験終了、解散

途中退出者もちらほらいましたが、自分はマークミスが見つかるなど万一のリスクを恐れ、最後の最後まで残りました。試験が終わるとさっそく友人たちと感想を口々にしつつ大混雑の会場を後にしました。専門科目は0点リスクも少ないため、友人たちの表情も明るく、「明日の共通科目だけが心配」との感想も納得でした。帰りがけ、レストランで軽い感想会を催して、明日への闘志をみなぎらせながら帰路につくことに。

 

 

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二日目、共通科目編に続く

 

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