Social Work Todayを読もう
海外のソーシャルワーク動向を調べてたら見つけたのが、Social Work Todayなる月刊誌。過去記事はサイトでも紹介されていて、フリーアクセスで読める。平素な英語で書かれているから、英語学習教材にも適しているかも?
記事がカテゴリ分けされており、気になる分野から選べる。
Mental Health(メンタルヘルス)
Addictions(依存症)
Children + Family(子どもと家族)
Aging(高齢者、高齢化問題)
Healthcare(ヘルスケア、健康管理)
Professional Practice(専門的な実践)
Eye On Ethics(SWの倫理性)
Education(SWの教育)
Technology(テクノロジー)
わからない単語があったら、Weblioポップアップ英和辞典などのブラウザプラグインが便利。文章全体が難しそうだったら、いったんページ翻訳をとって粗訳をつかんでから読み進める。
とくに締めの言葉が思いつかないので、テキトーに目についた記事を紹介してみよう。
投稿するべきか、しないべきか ~ネット時代の倫理観~
To Post or Not to Post: Ethical Challenges in a Digital World
→とある優秀なワーカーが、「長年付き合ってきたクライエントが脳腫瘍になってしまった、ああ治ってほしい、どうか彼のために祈ってくれ」と奉仕活動のコミュニティサイトに書き込んでしまった。インターネットにおけるワーカー倫理観を問うとともに、このワーカーの投稿が倫理綱領にどのように違反しているのかを示す。
LGBTの薬物使用~統計の先にあるもの~
LGBT Substance Use — Beyond Statistics
→LGBTの薬物依存率は、全体平均の2~3倍だという。なぜ彼ら/彼女らは薬物に手を染めてしまったのか。社会的差別やスティグマをその理由に挙げつつ、彼らへの支援方法としてGAP(Gay Affirmative Practice:同性愛者を受け入れるための実践法)を紹介している。
クライエントとの身体的接触、自己開示をどうするか~倫理的地雷源~
Touch and Self-Disclosure With Clients: Into the Ethical Minefield
→むせび泣きながら娘の死を語るクライエントに対し、「抱き寄せたくなる思い」に駆られた筆者。なぜワーカーは「クライエントに触れてはいけない・自己開示してはいけない」とされているのか?身体的接触・自己開示の良い点悪い点を具体例をふまえて解説する。
学術論文というよりエッセイ集なので、気楽に読めるのがうれしい。日本でもこのぐらい充実したサイトがあればいいのに。